ラジカル制御塗料とは
「ラジカル制御塗料ってどんな塗料なのか、いまひとつわからない」 そうお悩みではないでしょうか。
ラジカル制御塗料は外壁の劣化を抑えるという特徴を持った塗料です。
そのため、シリコン塗料以上の耐久性を持っており、コストパフォーマンスが高くなっています。
しかしラジカル制御塗料は最近出てきた塗料のため、いまひとつどんな特徴があるのかわからないという人も少なくありません。
そこでこの記事では、ラジカル制御塗料とはどんな塗料なのか、その特徴を具体的にお伝えします。
ラジカル制御塗料とはどんな塗料なの？
ラジカル制御塗料は、塗料の劣化をするラジカルを制御することで、耐候性を高くした塗料のことです。
ただ、これだけだとどんな塗料なのか、ピンとこないですよね。
ここでは、以下の点について説明します。
- ラジカルとは何か
- ラジカル制御塗料の仕組み
ではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
ラジカルとは何か
ラジカルとは何か簡単に言えば、外壁に含まれる樹脂や顔料を劣化させるエネルギーのことです。
外壁塗装の塗料に含まれる、酸化チタンに太陽の光が当たることで、発生します。
このラジカルが発生することで、塗料の樹脂や顔料の劣化を招き、その結果外壁塗装の劣化が進んでしまうのです。
酸化チタンは、白色系の顔料に含まれる成分で、その色を出すのに、欠かせない成分となっており、淡色系の塗料とは切っても切れない関係と言えます。
ラジカル制御塗料の仕組み
ラジカル制御塗料はラジカルを制御することで、樹脂や顔料の劣化を抑える仕組みになっています。
その仕組みを支えているものが２つあります。
- ラジカル制御型の酸化チタンを含む
- 光安定剤（HALS）を使用している
ラジカル制御塗料はこれらの効果を併せ持つことで、高い耐久性を確保しているのです。
ではそれぞれどんなものなのか説明します。
・ラジカル制御型酸化チタン
ラジカル制御塗料は、酸化チタンから発生したラジカルを樹脂や顔料に届かないようバリアのような層を作ります。
この層がラジカルが樹脂や顔料に届くのを防ぐため、塗料の劣化を防ぐのです。
・光安定剤（HALS）
光安定剤（HALS）は発生したラジカルが樹脂や顔料に届かないよう発散を抑制する仕組みになっています。
ラジカル制御塗料にはどんな特徴があるの？
「ラジカル制御塗料は結局どんな特徴があるのかわからない」 そう考えている人もいますよね。
ここではラジカル制御塗料がどんな塗料なのか、その特徴を解説します。
大まかに言えば、以下の特徴があります。
- チョーキングが起きにくい
- 汚れにくい
- 様々な外壁に施工できる
- 光沢のある仕上がり
ではそれぞれの特徴を次で見ていきましょう。
チョーキングが起きにくい
ラジカル制御塗料の特徴はチョーキングが起きにくいことです。
チョーキングとは、外壁に手が触れたときに粉のようなものが付着する現象のこと。
これは外壁の顔料や保護成分が流出しているサインです。
ラジカル制御塗料では、顔料や樹脂へのダメージを小さくできるため、チョーキングも起きにくくなります。
汚れにくい
ラジカル制御塗料の特徴は、汚れにくいことです。
つやがあるものだと、表面がつるっとしているため、汚れが付着しにくくなります。
また藻やカビも付着しにくいため、それが原因で汚れるという心配も少ないですよ。
水となじみやすい性質を持っており、汚れが付着しても雨で流されやすく、きれいな状態が長持ちします。
様々な外壁に施工できる
ラジカル制御塗料は、ほとんどの住宅で使われている外壁材と相性がよいことが特徴です。
対応できる外壁材としては以下のものが挙げられます。
- サイディング
- モルタル
- ALC
- 木
日本の住宅で使われている、ほとんどの外壁に対して使えると考えてよいでしょう。
光沢のある仕上がり
ラジカル制御塗料は、つやがあり、光沢感のある仕上がりになることが特徴です。
「つやがある仕上がりはちょっと苦手」 そんな人はつやなしの仕上がりもあります。
ただし、凸凹が生まれるため、つやありのものと比べると少し汚れが付着しやすくなることには注意してください。
ラジカル制御塗料はコスパ抜群の新塗料
今回はラジカル制御塗料とは何か、どんな特徴があるのかについて具体的にお伝えしました。
ラジカル制御塗料は、発売されてから日が浅いため、認知度もそれほどですが、シリコン塗料に変わって、外壁塗装の定番塗料になれるほどの高い性能を持った塗料です。
「できるだけコスパがよい塗料で塗装したい！」 そんな方に特に自信を持っておすすめできる塗料ですので、外壁塗装を検討しているのであれば、ぜひラジカル制御塗料を試してみてください。
