「ウレタン塗料」は、グレードが「アクリル塗料」に次ぐ下から2番目に位置する塗料です。
現在は外壁塗装にそれほど使用されているわけではありませんが、どうしてでしょうか?
それは、「ウレタン塗料」のパフォーマンスが十分ではないことがおもな理由です。
今回は「ウレタン塗料」のメリットとデメリットについて解説したいと思います。
ウレタン塗料とは?
ウレタン塗料は、主要成分にウレタン樹脂を含む塗料のことをいいます。
過去には外壁塗装の主流として広く普及していた時期もありましたが、シリコン塗料などウレタン塗料よりも性能の高い塗料が現れることで徐々にニーズが減っています。
ウレタン塗料のメリットとデメリットとは?
ここからはウレタン塗料のメリットとデメリットについて解説いたします。
ウレタン塗料のメリット
- 費用が安い
- ひび割れしにくい
- カラーが豊富
ウレタン塗料は、アクリル塗料に次いで材料費が安いことが特徴です。
また塗膜が伸縮することでひび割れを抑えるため、モルタルや木材など動きの大きな下地面への塗装に適しています。
密着性がよいことからメンテナンスにもよく使用されるなど、幅広い用途で使える万能塗料といえるでしょう。
そして歴史が古いこともあってカラーバリエーションも豊富です。
ウレタン塗料のデメリット
- 耐久性が低い
- 湿度に弱い
ウレタン塗料は、耐久年数の目安が8~10年となっており、外壁塗料に使用される塗料のなかでも比較的耐久性に劣ります。
現在主流のシリコン塗料の10~15年と比較してもパフォーマンスが低く、この点が需要の減った大きな原因でもあります。
またウレタン塗料に含まれている成分「ポリイソシアネート」が水分との反応性が高いため、湿度が高い環境での施工は不具合の原因になることがある点では注意が必要です。
まとめ
ウレタン塗料は、材料費が安く下地を選ばない汎用性の高さから幅広いニーズがあります。
ただし他の塗料と比較すると耐久性に劣るため、住宅の外壁塗装に使用したとしてもメンテナンス費用が高くなる傾向にあります。
とはいえ、ウレタン塗料は使い勝手のよい万能塗料です。
耐久性にこだわらないもの、あるいは動きの大きな下地などへの塗装には非常に適した塗料といえるでしょう。