マンションの雨漏りはリスクが大きい!原因と対策を解説

防水工事

マンションでは、劣化や破損などさまざまな原因で雨漏りが発生することがあります。
マンションで雨漏りが発生すると、建物への影響にとどまらずさまざまなトラブルに発展するケースもあるなど、リスクは非常に大きくなります。
リスクを回避するためにも、事前の雨漏り対策が重要です。
今回は、マンションで起こる雨漏りの原因と対策について解説したいと思います。

マンションで雨漏りが発生するとどうなる?


まずマンションで雨漏りが発生すると、建物だけでなく各住戸に対して影響が及ぶ可能性があります。
そしてもし雨漏りが発生した場合、原因と責任の所在を明確にし、原因となった当事者が損害賠償責任を負う必要があります。
雨漏りは損害の規模が大きくなる場合があること、そして原因の特定が難しいケースもあることなどは、重大なリスクといえるでしょう。
マンションで雨漏りが起こった場合どうなるのか、分譲マンションと賃貸マンションのそれぞれのケースで解説いたします。

分譲マンションの場合


分譲マンションは、おもに専有部分と共用部分に分けられます。
専有部分とはコンクリート躯体の内側の住居スペースをいい、共用部分とは専有部分以外の部分をいいます。
そして分譲マンションの雨漏りは、専有部分と共用部分のどちらで起こったのかがポイン
です。
屋上防水やシーリングの劣化で雨漏りがあった場合は共用部分にあたるため、基本的に管理組合の責任となり、多くは修繕積立金で補償されます。
ただし台風など自然災害が原因の場合は、火災保険が適用されることもあります。
また専有部分の雨漏りの場合、基本的に所有者の責任で負担することになりますが、原因が共用部分にある場合はこの限りではありません。
その他、施工不良が原因の雨漏りは、施工会社の責任となります。

賃貸マンションの場合


賃貸マンションの場合、劣化に起因する雨漏りが多く、この場合は貸主の責任で必要な修繕を行わなければいけません。
また借主は、貸主に対して雨漏りの修繕を求めることができます。
もし対応してもらえない場合は、通知のうえ自ら手配して修繕を行い、費用を請求することも可能です。
ただし入居者が原因の場合は、当然入居者の責任が問われます。

マンションの雨漏り対策とは


マンションの雨漏りが起こりやすいのは、屋上防水や外壁、ベランダなどです。
そしていずれも、塗装やシーリングなどが経年で劣化し、そこから雨水が侵入して雨漏りに発展することが多くのケースです。
このような劣化が原因の雨漏りは対策を講じることで防げます。
その対策とは、定期的点検をしてコンディションを把握することと、劣化状況に応じた適切なメンテナンスを実施することです。
マンションのあらゆる部位で、劣化を避けることはできません。
不測の事態に陥る前に、必要な処置を施すことが重要です。
塗装やシーリングなど使用している材料にもよりますが、耐用年数の目安は10年程度となっていることが多くなります。
定期点検とメンテナンスを適切なタイミングで実施することが、雨漏り対策として効果を発揮するでしょう。

まとめ


マンションの雨漏りは、規模が拡大することもあるため非常にリスクが高いといえます。
その責任が及ばないよう、確実に対策しておくことが重要です。
計画的にメンテナンスを実施することで、雨漏りのリスクは回避できます。
さらには資産価値の維持にも寄与するでしょう。