外壁塗装の中塗りとは?省いても問題ないか、プロが解説

外壁塗装 塗料について

外壁塗装は下塗り、中塗り、上塗りと3回塗ることが一般的です。
塗装工事を依頼している方の中には「中塗りはしなくても大丈夫」といわれて不安になる方もいるのではないでしょうか。

今回は外壁塗装の中塗りが果たす役割や、省くことが可能かどうか、塗装業者の目線で解説します。

中塗りの役割

中塗りとは、塗装工事の中で、下塗りの次に行われる工程です。

中塗りしてから上塗りすることで、塗膜が適切な厚みを持つようになり、塗料がもつ性能を最大限発揮できます。
中塗りと上塗りは同じ色で塗装することが多いです。

塗装業者によっては「中塗りと上塗りを間違いなくやった」ということを証明するため、意図的に色を分けることがあります。

ただし、この方法の場合は、上塗りの色が剥がれたときに、見栄えが悪くなる恐れがある、塗料が余分に必要になり、施工費が高くなってしまう点に注意が必要です。

中塗りは省略できる?

外壁塗装工事では「中塗りが省略できる」といわれているケースがあります。
実際のところ、中塗りは省略できるのかどうか、次で解説します。

中塗りは原則として必要

中塗りの工程は原則として省略できません。
中塗りができていない場合、上塗りで適切な厚みを確保しにくくなり、施工不良につながるためです。

そのため、原則として中塗りは省略できるものではありません。
中塗り1回で上塗りと同じ厚みは出せず、見た目をきれいに仕上げられないだけではなく、塗料の性能が発揮できなくなるためです。

1〜3年程度で塗料の浮きや剥がれなどが発生し、トラブル発生の原因になる可能性があります。

中塗り不要な塗料もある

ただし、近年では塗料の質が上がったことで、「中塗り不要」の塗料が登場しています。
中塗り不要の塗料であれば、中塗りの工程がない場合でも、施工上問題ありません。

本当に中塗り不要かどうか気になる場合には、塗料の名前を確認し、調べてみるとよいでしょう。

1日で中塗りから上塗りまですることもある

中塗りから上塗りまでの間隔は塗料によって異なりますが、25度で2時間程度が大まかな目安です。
そのため、中塗りから上塗りまでを1日でやることは天候にもよりますが、十分できるといえます。

そのため、中塗りから上塗りまで1日でやると不安に思う方もいるかもしれませんが、そのような方は、事前に工程の進め方について、塗装業者に確認しておくと間違いありません。

まとめ

本記事では外壁塗装の中塗りの役割について解説しました。
中塗りは塗装工事でも重要な役割を果たしますが、中塗りが不要な塗料も登場しており、中塗りがないことが絶対的に悪いとも言い切れなくなっています。

中塗りの必要性について、不安な方は遠慮なく、塗装業者に相談してみることがおすすめです。