冬がやってくるたびに寒い家をなんとかしたいと悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
多くの人の寒さ対策といえば、暖房機器の性能に頼り室内の温度を上げることです。
しかし寒さの原因は住宅の断熱性能が低いケースが多く、室温を上げても熱はどんどん外部へと逃げていきます。
そうなると、暖房費はもちろん高くなり、さらにはヒートショックなど健康被害を生じることにもつながるのです。
寒さ対策として暖房機器の性能を高めることも有効ですが、効率よく家のなかを暖めるためにも断熱性の向上を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、塗装するだけで建物を効率的に断熱できる「ガイナ」の基礎知識をご紹介したいと思います。
日本の大部分は寒い家
日本の住宅に断熱の概念が取り入れられたのは、1980年(昭和55年)に施工された省エネ法に基づくいわゆる「旧省エネ基準」になります。
その後、何度かの見直しがありましたが、その変遷は以下の通りです。
1980年(昭和55年):旧省エネ基準
1992年(平成4年):新省エネ基準
1999年(平成11年):次世代省エネ基準
2013年(平成25年):改正省エネ基準
既存する住宅は「旧省エネ基準」以前、あるいは「旧省エネ基準」で建てられたものが全体の7割以上を占めるといわれています。
つまり既存住宅の7割以上が無断熱かあるいは無断熱とほぼ変わらない断熱レベルにあり、冬になると非常に寒い生活を送っているということです。
これは先進国のなかでも圧倒的に低い水準にあり、住み心地がよいとはけしていえない環境といえます。
またヒートショックが原因による死亡者数も、先進国ではダントツに日本が多くなります。
とくに高齢者にとっては断熱性能の低い家はリスクともいえ、何らかの対策を検討する必要があるでしょう。
JAXAの断熱技術から生まれた「ガイナ」
塗装するだけで断熱性能が向上する塗料「ガイナ」は、東京都に本社を置く「株式会社日進産業」によって製造、販売されています。
「ガイナ」は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙ロケット開発技術を応用して生み出された塗料です。
その技術とはロケットの先端部に使われているもので、塗布するだけで機体や人工衛星を打ち上げ時の熱から守れるという優れた断熱技術になります
「ガイナ」が生まれる経緯は、まずJAXAによって培われた最先端の技術を民間へ転用することを目的として委託先企業の募集が行われます。
多くの応募の中からJAXAが委託先に選んだのが、それ以前より独自に断熱効果のある塗料の研究をしていた「株式会社日進産業」でした。
その後JAXAが開発した断熱技術を応用することで、塗るだけで断熱効果を発揮する断熱セラミック「ガイナ」の開発に成功します。
以上の経緯から、JAXAの技術を一般の生活へ届けるための製品ブランド「JAXA COSMODE (ジャクサ・コスモード)」のロゴマークが付与されることになります。
「ガイナ」で寒さ対策
「ガイナ」は、屋根や外壁、あるいは内装に塗装するだけで、断熱性能を発揮します。
「ガイナ」の塗膜は、微細な中空のセラミック球体からなる多層構造になっており、周辺の温度に塗膜の表面温度が適応し均衡化を図ることで、熱の移動を最小限に抑えます。
熱の移動を抑えられるこということは、つまり暖房した熱が外部へ逃げにくくなるということです。
寒い家は、エネルギーコストが高くなりやすいこと、そして健康面でリスクがあることなどは十分に注意しておく必要があります。
家族が安心して暮らしていくためにも、建物の断熱化を検討してみてはいかがでしょうか。
また建物を断熱強化する方法として、「ガイナ」による塗装も有力な選択肢のひとつです。