建物の屋上では、防水工事は欠かすことができません。
適切な防水層を設けることで、雨漏りなどの被害を防ぎ建物の寿命を守ります。
もし屋上防水が機能しない場合、建物は水分を含むことで劣化を促進させ、耐久性は著しく低下するでしょう。
防水は建物にとって要であり、優先的にケアすることが必要な部位といえます。
そんな屋上防水にはいくつかの種類があります。
今回は、屋上防水にはどのような種類があるのかご紹介したいと思います。
屋上防水の種類とは?
屋上防水はおもに以下の4つの種類があり、それぞれ特徴や耐久性が異なります。
ウレタン防水
ウレタン防水とは液状のウレタン樹脂を塗り重ねて形成する塗膜防水です。
コストが比較的安いことや、さまざまな下地に適応できるメンテナンス性がよいことなどが特徴になります。
耐久年数は10年程度です。
FRP防水
FRP防水とは、液状のポリエステル樹脂とガラス繊維などを塗り重ね一体化して形成する塗膜防水です。
軽くて丈夫な防水層ですが、少しコストが高くなる傾向にあることなどが特徴になります。
耐久年数は10年程度です。
シート防水
シート防水とは、シート状の防水材を下地に貼り付けて形成する防水層です。
コストが比較的安いことや耐久性に優れることなどが特徴になります。
またシートには「塩ビシート」と「ゴムシート」があり、広い面積への施工に適した防水工事でもあります。
耐久年数は10~15年程度です。
アスファルト防水
アスファルト防水とは、液状の溶解アスファルトとアスファルトシートを貼り重ねて形成する防水層です。
耐久性に優れ安定した防水層を構築できることなどが特徴になります。
また歴史が古く施工実績が豊富なことからも、信頼性の高い防水工事といえるでしょう。
耐久年数は15~20年程度です。
まとめ
屋上防水は建物にとって非常に重要な役割を担っています。
また種類によって特徴や耐久性が異なるため、環境に適した防水工事を選択しましょう。
そして、防水層はいずれ劣化することから、状況を見きわめながら必要に応じてメンテナンスをしなくてはいけません。
建物を長く維持するためにも、定期的な点検とメンテナンスは計画的に実施することをおすすめいたします。