外壁塗装は紫外線や酸性雨などから建物を守る重要な役割を担っています。
しかし経年とともに劣化して塗装としての機能を失うことは絶対に避けられません。
劣化が進行して不測の事態に陥る前に適切なメンテナンスをする必要がありますが、もしなにもせず放置するとどうなるでしょうか?
外壁塗装の機能を損ねた状態が長く続くと、間違いなく悪い影響を及ぼすことになるでしょう。
今回は外壁の塗り替えをしなかった場合に起こる悪い影響について、おもに5つに絞ってご紹介したいと思います。
悪い影響その1:見栄えが悪くなる
外壁塗装は、劣化が進行すると色あせや浮き、剥がれなどの症状が現れます。
そうなると古ぼけた印象を与えるなど、見栄えはかなり悪くなるでしょう。
悪い影響その2:雨漏りが起こる
外壁塗装は防水の役割も担っていますが、劣化とともにその機能は損なわれていきます。
防水機能が失われると外壁材が水を含むようになり、下地へと及ぶようになります。
通常、下地には防水シートが張られているため、すぐに雨漏りが起こるわけではありません。
しかし防水シートを固定するタッカーのサビや胴縁材など木材の腐れが進むと防水シートの劣化も加速します。
ついに内部まで水が到達すると雨漏りが起こるわけです。
悪い影響その3:藻やコケが生える
外壁塗装の劣化によって外壁材が吸水するようになると、藻やコケが生育しやすい環境が整うことがあります。
藻やコケの胞子が飛んできて付着することで生育するわけですが、根を張って繁殖すると常に湿った状態を維持し続けることで劣化は加速します。
また胞子が室内にまで飛散し家族が吸い込んでしまった場合、アレルギー疾患など健康被害を生じることもあるため注意が必要です。
悪い影響その4:ムダな費用が増える
外壁塗装の劣化が進むと雨水の侵入を許すようになるため、塗装だけでなく外壁材や下地にまで影響が及ぶようになります。
外壁材が吸水すると強度は低下し破損しやすくなります。
つまり外壁塗装の劣化は外壁材やその他部位の劣化を誘発し、もろくしてしまうため補修の規模も大きくなってしまうことがあるのです。
その結果として、塗装工事の何倍もの補修費用がかかってしまうことなども珍しいことではありません。
悪い影響その5:地震で倒壊しやすくなる
外壁塗装が劣化し水分が内部へ入り込むようになると、柱や土台など重要構造まで濡らしてしまうことがあります。
構造部が濡れて腐ったり、またシロアリが繁殖したりするようになると建物の耐久性は著しく低下します。
耐久性の低下により、大きな地震が発生した時には揺れに耐えられなくなって倒壊してしまう可能性もあるでしょう。
まとめ
外壁塗装の劣化は、放置すると建物に悪い影響を与えるようになります。
なぜなら防水という外壁塗装の重要な機能を失ってしまうことが大きな理由です。
建物が水分を含んだ状態が長期的に続くようなら、それは強度を損ねていくことにつながります。
それだけ建物にとって水分は大敵なのです。
定期的に外壁の点検を行い、状況に応じた適切なメンテナンスを繰り返し実施することを強くおすすめいたします。