外壁塗装工事の中でも、吹付工事はトラブルが起こる可能性があり、注意が必要です。
しかし、どのようなトラブルが起こり、どう対処すればよいか、わからない人も多いでしょう。
今回は吹付塗装工事で起こりやすいトラブルの例と、予防法、対処法までお伝えします。
吹付工事を検討している方はぜひ参考にしてください。
吹付塗装で起こりやすいトラブルは?
吹付塗装工事は、吹付用の機械を使用し、塗料を霧状にし、スプレーで吹き付けるようにして外壁塗装を行う手法です。
起こりやすいトラブルとしては、以下のものがあります。
・騒音の問題
・塗料の飛散の問題
どのようなケースでトラブルに発展するか、知っておくことで、トラブル予防のための理解を深めましょう。ここではそれぞれのトラブルがどのようなものか、解説します。
騒音の問題
吹付塗装工事は他の塗装と比べると音が大きくなりがちな工事です。
吹付塗装時に使用される機械の音が作業中し続けます。
一般的な塗装工事の場合は、音がしないわけではないものの、足場工事や高圧洗浄時など一部の作業に限定され、塗装工事時には大きな音は発生しません。
しかし、吹付塗装工事の場合には、機械の振動音が長時間し続けるため、施主はもちろん近隣の方にも強いストレスを与えてしまいます。
塗料の飛散の問題
吹付塗装工事は塗料の飛散が起こりやすい点が問題です。
他の塗装工事ではローラーを使う方法が多く、飛散することは0ではありませんが、それほど遠くまで飛散することはありません。
しかし、吹付塗装の場合には、壁からやや距離を離して吹き付けるため、塗料の飛散が起こりやすくなります。
特に風が強いときには注意が必要です。
通常吹付塗装をする際には、飛散防止用のネットを使用し、塗料が遠くまで飛ばないように対策がされていますが、ネットの隙間から飛散する可能性も0ではありません。
特に強風の際には、飛散しないよう気をつける必要があります。
塗料が飛散する場合、自宅の周りにある自転車や植栽、フェンスだけではなく、近隣のものも被害にあう可能性があります。
吹付塗装以外でも起こりうるトラブル
次に紹介するものは、吹付塗装だけではなく、通常の塗装工事でも起こりうるトラブルです。
これらの作業時にも、トラブルにならないよう対処する必要があります。
・足場作業時のクレーム
・強風による足場の倒壊
・色がイメージと異なる
・塗料の浮きや剥がれ
・職人のマナーに関する問題
足場作業時のクレームや強風での足場の倒壊、塗料の浮きや剥がれについては施工業者が主に対処するべき内容です。
色がイメージと異なるというのは、塗料の色を選ぶときに起こりやすく、一度決めた塗料の色を変える際には、塗り直しになる可能性があり、色決めに失敗しないよう注意することが大切です。
吹付塗装のトラブル予防のために大切なのは?
吹付塗装工事のトラブルを予防するためには、丁寧な対応が大切です。
具体的には以下のものがあります。
・丁寧な近隣挨拶
・事前に塗料が飛散して困るものはしまっておく
・信頼できる業者選び
どのような点に注意するべきか、次で解説します。
丁寧な近隣挨拶
吹付塗装工事では、丁寧な近隣挨拶が重要です。
吹付塗装工事は他の塗装工事と比べると、機械の作動音により、近隣住民の方に強いストレスを与えてしまいます。
そのため、事前にどのような作業をするのか、いつどのタイミングで音がするのか、塗料の飛散する可能性があるときはいつかなどを伝えておくことが大切です。
これらのことは施工会社がしてくれることが多く、施主さまが直接である必要は必ずしもありません。しかし、近隣の方について特に挨拶した方がよい人がいる場合には、施主さま自らが挨拶しておくと、近隣の方に誠意が伝わりやすくなります。
事前に塗料が飛散して困るものはしまっておく
塗料が飛散して困るもので動かせるものは、事前に家の中など飛散する心配がない場所に移しておくと安心です。
信頼できる業者選び
吹付塗装工事でのトラブル防止には、信頼できる施工業者選びが大切です。
塗装工事でトラブルを起こさないためには、技術がしっかりあるかということはもちろんですが、しっかりと対応してくれるかどうかも見極める必要があります。
電話対応や営業マンの対応から、うかがえる場合もあるため、どのような対応をしているかはしっかりと見ておきましょう。
戸締りはしっかりと
外壁塗装工事中は戸締りが大切です。
扉や窓はもちろん、換気扇のスイッチを切っておくことも必要です。
防犯の側面もありますが、特に高圧洗浄時には中に水を入れないという目的もあります。
優良な施工業者であれば、そのような工事をする前に一声かけるなどの対応を行いますが、施主さまの方でも、しっかりと注意しておくと、より安心です。
吹付塗装でトラブルが起こってしまったら
もし吹付塗装でトラブルが起きてしまったら、慌てず早めに対処することが大切です。
ここでは、吹付塗装でトラブルが起きてしまった場合の対処法をお伝えします。
塗料の付着については下手に対処しない
塗料がさまざまなものに付着してしまうトラブルですが、個人で対処するとトラブルが拡大する恐れがあるため、注意が必要です。
特に車に塗料が付着した場合、自分で取ろうとすると、車に傷が入る可能性があります。
特に近隣の家の場合であれば、なおさらです。
優良な業者であれば、施工業者が入っている保険で対応できるため、施工業者に任せるようにしましょう。
とにかく早めに対処をすることが大切
施主さまと施工業者によるトラブルの場合には、早めの対処が重要です。
もしマナーに問題がある、施工中の違和感など気付いた点があれば、その問題は蔑ろにせず、早めに職人に伝えましょう。
伝える際には、感情的にならず、丁寧に伝えるようにすると、適切に伝わりやすくなります。
放置すると、問題が曖昧になってしまい、確認が難しくなる可能性もありえます。
まとめ
吹付塗装工事は他の塗装工事と比べると、騒音や塗料の飛散の問題があり、注意が必要な工事です。
そのため、吹付工事を検討しているのであれば、信頼できる施工業者選びが重要です。
吹付塗装を検討している方は、業者選びやトラブル対処の参考にしてください。