建物を長く維持しようとするなら、メンテナンスは避けられません。
とくに外部の厳しい環境にさらされ続ける外壁塗装は劣化しやすく、定期的に塗り替えることが重要です。
外壁塗装の塗り替えには高圧洗浄をすることが一般的ですが、この工程は本当に必要でしょうか?
結論として、外壁塗装を長持ちさせるうえで欠かせない重要な工程です。
今回は外壁塗装の塗り替えで高圧洗浄が重要な理由について解説したいと思います。
高圧洗浄の工程について
高圧洗浄の工程は、足場を設置して外壁塗装の前に実施します。
飛散することがないよう足場へシートを取り付けるなど、周囲への配慮も必要です。
高圧洗浄機は業務用の圧力が強いタイプを使って作業を行いますが、落としきれない汚れがあった場合は、より洗浄効果の高い「バイオ洗浄」をすることもあります。
建物の規模によっては丸1日かけて行うこともあり、また終了後はしっかりと乾燥させて塗装工程に移行することもポイントになります。
高圧洗浄が重要な3つの理由とは
外壁塗装の塗り替えで高圧洗浄が重要といえる理由はおもに3つあります。
密着性を高める
まずは密着性を高めることです。
外壁面と新規に塗る塗膜をしっかりと密着させる必要があります。
外壁面に汚れなどが残っている場合、密着性は低下し安定した塗膜を形成することはできません。
汚れなどが残った上に塗装した部分は、早い段階で浮きや剥がれなどの不具合が起きやすくなるでしょう。
美観を確保する
続いて美観の確保です。
美しい外観をつくることは外壁塗装の目的のひとつでもあります。
高圧洗浄を怠り、汚れなどが残った状態で塗装すると色ムラが起こりやすく、また浮きや剥がれが起こると見た目の印象も悪くなってしまうでしょう。
トータルコストを削減する
トータルコストを削減するうえでも高圧洗浄は欠かせません。
というのも、汚れなどが残った状態で塗装すると、安定した塗膜がつくれず本来計画していたメンテナンスサイクルが短縮される可能性が高まるためです。
早い段階で浮きや剥がれが起こると、メンテナンスの回数が増え、コストも増大することになるでしょう。
まとめ
外壁塗装の塗り替えにおいて、塗膜を安定させ、そして適切な寿命を守るためにも高圧洗浄が重要な工程になります。
高圧洗浄や乾燥期間が十分でないなど正しい施工が行われなかった場合は、塗膜は早期に劣化することがあります。
そして劣化した状態を放置すると、水分が建物内部へ侵入し雨漏りや耐久性の低下につながるわけです。
外壁塗装は、建物を守り暮らしを守っているだけに、高圧洗浄を含め正しい施工ができる業者選びも重要なポイントになるでしょう。