「外壁塗装の仕上げがサンプルと違って見える」というのは外壁塗装でよくある事例です。
しかし、これは塗装業者が色を間違えたから起きたとは限らず、別の原因があります。
ここでは、外壁塗装の色がサンプルと違う原因と、対処法を解説します。
外壁塗装の色がサンプルと違って見える原因
外壁塗装の色がサンプルと違って見えるのは、塗装業者が色を間違えているからということは、可能性としてあり得なくはないものの、それほど多くありません。その理由としては以下のものがあります。
・面積効果で違って見える
・光の影響を考慮していない
・ツヤの見え方が違う
ここではなぜ色が違って見えるのか、原因を解説します。
面積効果で違って見える
外壁とサンプルは、面積が大幅に違うため、面積効果の影響で違って見えることがあります。
面積効果とは、面積により色の見え方が変わって見える現象です。
同じ色でも面積が大きいと、小さいものと比較して以下のような印象を与えます。
・色が薄く明るく見えるようになる
・より鮮やかに見える
・色合いが強調される
このような影響により、見え方が変わるのです。
そのため、実際に色を選ぶときには「これだ」と思った色よりも1トーン明度と彩度を下げると、ちょうどよい色合いになります。
光の影響を考慮していない
外壁塗装のサンプルは光の当たり方によって見え方が変わります。
室内でサンプルを見るのと、外で実際に壁に当ててみるのでは見え方が大きく変わるためです。
そのため、色を決めるときには、実際に外にサンプルを出し、外壁に実際に当ててみた印象で選ぶとよいでしょう。
ツヤの見え方が違う
外壁塗装の見え方はツヤの有無で見え方が変わります。
大まかにはツヤがあるもの、抑え目のもの、ツヤなしのものに分けることが可能です。
ツヤの有無の印象はサンプルだけでの判断は難しいため、実際に新しく塗装された現場の様子や、施工後の写真を見せてもらい、印象を決めるとよいでしょう。
色が違って見える場合の対処法
色が違って見える場合にはどのように対処するべきでしょうか。
ここでは、色が間違っていると感じた際の対処法をお伝えします。
色のミスがないかを確認する
最初にするべきなのは、色の発注ミスがあるかどうかを確認することです。
色番号などを確認し、明らかに間違いがある場合には、塗装業者の瑕疵となり、無償での手直しで対応できます。
見積もりや契約書を確認し、色番号を確認しましょう。
悪質な業者の場合には、色番号を曖昧にすることもあるため、これらの書類明記するよう事前に伝えることも大切です。
色番号が一致する場合には、別途費用になる可能性が高い
見積もりや契約書の色番号と実際の塗料の色番号が一致する場合、残念ながら、塗装業者のミスではなく、お客さま側の確認不足ということになり、別途費用がかかる可能性があります。
中塗り後、上塗り前であれば、費用の影響を塗料代のみで済むこともあるでしょう。
上塗りまで塗ってしまうと、手間賃が別途発生する可能性が高いです。
事前にカラーシミュレーションをする
事前にカラーシミュレーションをして、塗装後のイメージをつかんでおくことも大切です。
実際の家を画像を使って色合いを確認することで、全体の仕上がりイメージをわかりやすく掴めるため、失敗する可能性をグッと抑えられます。
事前に色について相談する
色合いについて不安がある場合、事前に塗装業者に相談することがおすすめです。
塗装業者は塗装経験も多く、不安な点をあげておけば、事前に対応策を提案してくれます。
ただし、良心的な業者ではない場合、それほど丁寧に対応してくれない可能性もあるため、信頼できる業者に相談するのが間違いないでしょう。
事前確認を丁寧にして、トラブルを抑えよう
今回は外壁塗装で色が違うときに考えられる原因と対処法を解説しました。
外壁塗装は色の発注ミス以外にも色が違って見える原因があるため、外壁の色は丁寧に確認することが必要不可欠です。
丁寧な確認をするためには、信頼できる塗装業者選びが大切です。
色がイメージと違うという事態を回避したい方はぜひ参考にしてみてください。