外壁塗装の吹付塗装とは?デメリットや注意点をわかりやすく

吹付塗装 お役たち情報

外壁塗装の方法の一つとして、吹付塗装工事がありますが、どのような工事なのかわからずお困りではないでしょうか。

吹付塗装はモルタル外壁の仕上げに使われることが多い塗装で、凹凸がある意匠性が高いデザインにできる点が魅力の塗装方法です。

しかし、デメリットもあるため、吹付塗装を検討する際には、どのようなデメリットがあるのか、知っておくことが大切です。

今回は吹付塗装工事とはどのような塗装方法なのか、方法や、メリット、デメリットについて解説します。吹付塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

吹付塗装とは

吹付塗装とは、スプレーを使い、塗料を吹き付ける工法です。
機械で吹き付けるように施工し、ハケやローラーを使った塗装方法とは、いくつかの違いがあります。

意匠性が高い仕上げが可能で、モルタル外壁で採用される工法です。
ただし、耐用年数は他の工法と比べても特に変わりません。

凸凹した仕上げが可能

吹付塗装の大きな特徴は凸凹し、意匠性が高い仕上がりにできることです。
表現の仕方はさまざまですが、以下のような仕上げがあります。

・リシン

・スタッコ

・スキン

・吹付タイル

これらの仕上げは、吹付塗装でなければできません。
ハケやローラーを使った仕上げ方は、平坦な仕上がりになるため、人によっては安っぽく見えると感じる人もいます。

見た目の仕上がりにこだわりたい場合に、吹付塗装はおすすめです。

モルタル外壁で採用される

吹付塗装は主にモルタル外壁で採用されています。
モルタル外壁は平な状態で仕上がるため、吹付工法以外の工法で仕上げると、デザイン性に欠けた仕上がりになるためです。

近年増えているサイディングで塗装ができないわけではありませんが、サイディングはすでに凹凸があるため、それほど採用されていません。

また、後述するデメリットによって、サイディングの場合に、採用されることはあまりありません。

作業性が高い

吹付塗装は機械を使って作業するため、作業性が高いのが特徴です。
ハケやローラーを使う場合より、5倍ほど早いといわれています。
外壁の面積が広い、工場などでは多く採用されている工法です。

耐用年数に違いはない

吹付塗装と比較する方法として、ローラーとハケで仕上げる工法がありますが、耐用年数そのものに大きな違いはありません。

そのため、外壁塗装の目的である、外壁の保護という観点では、どちらを選んでも問題はないでしょう。

吹付塗装のデメリット

吹付塗装は一般住宅の塗装方法としては、あまり採用されていない工法です。
というのも、一般住宅の場合には、近隣とトラブルになる可能性を秘めていることが挙げられます。

ここでは吹付塗装にはどのようなデメリットがあるのか、解説します。

塗料が飛散しやすい

吹付塗装のデメリットは、塗料が飛散しやすいことです。
風の影響を受けやすく、どれだけ注意しても、塗料が飛ぶリスクが避けられません。

飛散防止ネットを張り、塗料が飛散しないようにするのですが、ネットの隙間から塗料が出てしまうケースがあり、近隣の外壁や乗用車に付着してしまい、トラブルになるケースも考えられます。

近年では、隣の家との距離が近い家も多く、そのような場合には、近隣トラブルのリスクが上がってしまいます。
そのような背景からも、吹付塗装が採用されることはそれほど多くはありません。

風が強いなど、天候によっては施工できない日ができる可能性もあるでしょう。

また、家の周りに花壇や自転車や乗用車など、飛散して困るものがある場合には、カバーする必要があります。
これらの養生に時間が取られてしまいがちなのも、デメリットです。

音が発生する

吹付塗装は、機械を使って行われるため、機械の作動音がしてしまいます。
そのため、家の中にいると、ずっと音がするような状態になり、人によっては強い不快感を感じるでしょう。

技術がある業者を選ぶ必要がある

吹付塗装はローラーやハケを使った塗装と、比べて均一に塗るのに技術が必要です。

技術が不十分な職人の場合、厚みが均一にならず、施工後のトラブルになる、見た目の印象が悪いなどの問題が生じる場合があります。

そのため、吹付塗装をしたいと考えている場合には、塗装業者の職人のウデを見極め、信頼できる業者に依頼することが重要です。

まとめ

吹付塗装は凹凸がある仕上がりになり、高い意匠性が魅力の塗装方法です。
特に外壁がモルタル仕上げになっている場合に採用されています。

しかし、近年では近隣への配慮をはじめとした問題により、採用されるケースが少なくなってきました。
また、吹付塗装は職人の技術が重要なため、技術がある塗装業者をしっかりと見極めることが大切です。

吹付塗装工事を行う際の参考にしてください。