ラジカル制御塗料のメリットとデメリット
「ラジカル制御塗料は良い塗料と聞くけれど、もう少し詳しく知りたい」
「ラジカル制御塗料にはデメリットはないの?」
そうお悩みではありませんか?
ラジカル制御塗料は近年新しく登場した塗料で、耐候性が高く、耐用年数が高い塗料です。
とは言え、新しい塗料であるために、どんな塗料なのか、いまひとつよくわかっていない人も少なくありません。
そこで、ラジカル制御塗料にはどんなメリットとデメリットがあるのかについてお伝えします。
ラジカル制御塗料のメリット
・安いのに耐久性が高い
・チョーキングが起こりにくい
・施工性が高くほとんどの外壁にも塗装できる
・汚れに強い
ではそれぞれのメリットについて詳しく解説します。
安いのに耐久性が高い
ラジカル制御塗料は、安価にも関わらず、耐久性が高いため、コストパフォーマンスに優れていることがメリットです。
ラジカル制御塗料は、耐久性がおよそ12?15年とかなり長期間にわたってその品質を保持できます。
それにも関わらず、価格差はシリコンよりわずかに高い程度で、長い目で見たときのコストパフォーマンスがラジカル制御塗料の方が優秀です。
シリコン塗料は耐用年数としては10?13年前後だと言われており、耐久性ではラジカル制御塗料に及びません。
チョーキングが起こりにくい
ラジカル制御塗料はチョーキングが起こりにくいことがメリットです。
チョーキングとは、外壁に触れたときに粉のようなものが付着する現象のこと。
この粉は塗料の顔料などが含まれており、耐久性が劣化している証拠でもあります。
ラジカル制御塗料は、チョーキングの原因である、顔料の劣化を抑える働きがあるため、チョーキングも起こりにくいです。
施工性が高くほとんどの外壁にも塗装できる
ラジカル制御塗料のメリットは、施工性が高く、ほとんどの外壁に塗装できることです。
具体的には以下の外壁に塗装できます。
・サイディング
・モルタル
・ALC
・木
・鋼板
外壁塗料の中には、外壁との相性が悪く塗装ができない組み合わせも存在しています。
しかし、ラジカル制御塗料の場合には、そういったことがほぼないため、どんな外壁に対してもトラブルなく施工ができるんですよ。
・汚れに強い
ラジカル制御塗料は、汚れに強いことが特徴です。
それには3つの理由があります。
・つやがあり凹凸が少ないこと
・藻やカビが生えないこと
・親水性が高いこと
簡単にそれぞれの特徴を説明します。
・つやがあり凹凸が少ないこと
ラジカル制御塗料は、つやがある仕上がりになるため、凹凸が少ないのが特徴です。
汚れが引っかかる余地が少なくなりますので、付着しにくくなります。
・藻やカビが生えないこと
ラジカル制御塗料の特徴は、藻やカビが生えないことが特徴です。
湿気がこもりやすい北面などは、外壁に藻やカビが生えやすくなっています。
ラジカル制御塗料は、藻やカビの繁殖を防ぐ効果があり、そう簡単に藻やカビが生えることはありません。
・親水性が高いこと
ラジカル制御塗料は親水性が高いことが特徴です。 親水性とは、壁と水が馴染みやすい性質のことで、撥水性と逆の性質を持っています。
親水性があることで、壁の表面をスムーズに水が流れるようになり、その際に汚れを巻き込んで落としてくれます。
そのため、ラジカル制御塗料の外壁では、汚れが付着しても水が流れることで、汚れを洗い流すことができるのです。
ラジカル制御塗料のデメリット
「でもラジカル制御塗料ってデメリットはないの?」
そう考える人もいますよね。
そこでラジカル制御塗料のデメリットについてもここで具体的に紹介します。
具体的なデメリットは以下の通りです。
・濃い色にはできないことがある
・耐用年数に関する実績はまだわからない
・施工できない職人がいる
ではそれぞれのデメリットについて詳しく解説します。
濃い色にはできないことがある
ラジカル制御塗料のデメリットは、濃い色にできないことです。
ラジカル制御塗料の主成分は、酸化チタンです。
この酸化チタンは、淡色系の顔料であり、濃いめの色にすることが難しくなります。
「濃い色の外壁に仕上げたい」 そう考えている場合には、ラジカル制御塗料は選べないかもしれません。
耐用年数に関する実績はまだわからない
ラジカル制御塗料は新しい塗料のため、耐用年数に対して実績がまだありません。 ラジカル制御塗料の耐用年数は、およそ12?15年程度ですが、実際に塗装した住宅でそこまで経過しているものはまだありません。
そのため、実績がないと不安だと感じられる人だと難しいでしょう。
ただし、今の所、施工でトラブルになった事例はないため、現時点では問題ないとも言えます。
施工できない職人がいる
ラジカル制御塗料は、近年発売された塗料のため、塗装職人の中にはラジカル制御塗料を施工した経験がない職人もいます。
そのためラジカル制御塗料を塗りたい場合には、適切な塗装方法を知っている施工業者を探さなければいけません。
ラジカル制御塗料のメリットとデメリットを知って後悔しない塗装をしましょう
今回はラジカル制御塗料のメリットとデメリットについて具体的に解説しました。
ラジカル制御塗料は、最新塗料でコスパも優れた優秀な塗料です。
今後施工実績が増えるにつれて、その認知度はどんどん高まってくるはずです。
もし外壁塗装を検討しているのであれば、この機会にラジカル制御塗料をぜひ塗装してみてください。